週次で OKR の進捗を伝える Snippets
こんにちわ。従業員体験( EX ) の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。
目標管理のツールとして OKR を利用する企業が増えてきています。
今回は個人が自身が目標に掲げる活動への責任を持ち、活動内容を週次で公開していく OKR の Snippets についてまとめます。
OKR の Snippets とは?
Google で行われている各個人の OKR の進捗を週報として週末に共有する手法です。
Google では Google Snippets と呼ばれているようです。※現在も継続して利用しているか、わかりません。
また、類似の手法は Google 以外の様々な組織で活用されているようです。
OKR の Snippets の運用方法
- 週次で OKR に関わる活動内容を各自が Snippets という形で報告する
- 報告内容は全社に公開される
- 報告内容
- 1週間の取り組み
- 現在の課題
- 次の週の取り組み予定
1週間の取り組みの部分に関する報告内容の詳細はわかりませんが、
- 主要な取り組み
- アクション
- アウトプット
- アウトカム
- OKR の進捗状況
- KR の進捗率
- KR に対する先行指標があれば先行指標の状態
こんな感じの情報があれば良さそうな気がします。
OKR の Snippets の効果
- 自主性 - 自信の目標に対して自主的に取り組み、成果を自分の言葉でまとめる
- 責任 - 毎週、目標に向けてコミットし、実際にどれだけの進展を埋めたか説明責任を果たす
- 透明性 - 成果がオープンになる
- 内省 - 良かった部分、改善が必要な部分のふりかえりになる
- 進展の実感 - 毎週の進展を実感できる
- 集中時間の確保 - 過度に同期ミーティングでの報告を増やさずに、非同期で状況共有可能にする
- 成果中心文化 - 成果が全社に公開されるため、社内政治対策になる。政治ばかりで成果が出ない人は可視化される
- Know Who の情報源 - 誰がどんな取り組みをしていたのか調べることができる
まとめ
OKR の Snippets についてまとめました。
人は自律的に動けて、目的の達成に向けて動けて、成長を実感しているときに強い意欲を長期間継続しやすいとされています。
いわゆる内発的動機づけに関わる要素になります。
OKR の Snippets はセルフマネジメントができる社員が内発的動機を元に、目標に対して強くコミットする中で達成した成果を常に実感し、課題と向き合い、改善をしながら成長していく。そんな状態が理想の手法といえそうです。
こうまとめるとものすごく良さそうですが以下のような障壁があるように思います。
- 目標に強くコミットしていきたい、というスタンスが前提としてある
- 定量的な数値目標を元にしたセルフマネジメント能力が前提としてある
- 自らの活動、成果、課題を的確に、簡潔に言語化する能力が前提としてある
これらが土台として必要そうで、全社員がこれらを備えるという前提がなかなかハードそうにも感じます。